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2013/04/10

2013年4月 福島県の今。





※ 福島県福島市のそっりーぞ園 園長先生のお話をまとめたものです。
最後に先生のお言葉をそのまま掲載させていただきました。

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2013年4

子供たち一人一人つけていたガラスバッジという個人線量計の結果が出た。
将来放射能の影響によるガンになる可能性は低いという事だった。
しかし、親の立場にたった時、本当に大丈夫だろうかという不安が払拭されない。

町の除染もほとんど進んでいない。

子供たちに外遊びをさせてあげたくても園庭以外除染されていないため出れない現状。
雨で流れていると言われているが、子どもが土を掘ったら、表面から下に流れた放射線がすぐ出てくる状態。

みんな休日には低線量の他県や、福島でも線量がない会津などに出掛けている様子。
福島市には室内遊び場が増えてきている。
外遊びを大丈夫と言っているのにあちこちに。
施設によっては午前中は幼稚園、保育園の団体用にしたり。
認可保育園は市のバスを借りて施設に行くことができるが許可外保育園の送迎はない。

そっりーぞ園でもバスで福島の猪苗代や宮城などへ出かけ泊まってきたことがあった。
バスでの園外保育については震災時には
1才から未就学時の五人以上の活動に限り宿泊費1人5000円、
引率者1名のみ5000円が県の補助金からでた。
活動費は2000円。ただ0才は該当せず。
バスを借りるお金、運転手さんの宿泊費など他にもかかる費用は大きい。
保育園と保護者の話し合いの結果、子供たちを遊ばせてあげたい、そして親もリフレッシュになるということで補助金以外は園と保護者で負担して決行した。
皆おもいっきり外遊びをして空気を吸って楽しだそう。
保護者の皆さん同士も放射能の事で人には聞けなかった話なども相談できたとのこと。



認可保育園によっては支援金が入り、水・野菜・マスクのほか必要なものを購入できている
震災後、園児数が減り閉園した園もある。
今も認可保育園に空きが出て認可外から転園している。
小さな保育園は運営すら大変な状況。

福島の現実は、知らない人が多いのではないだろうか。。
風評被害払拭に力を入れ地産地消に頑張っているが、特に福島市の地産地消はあり得えない。
行政の対応が遅れ、畑は表土除去する前に耕していた。そこに野菜を作って「10ベクレル出ない=食べなさい」と。今は学校給食にも出されている。


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「支援はお金や物だけではないです。確かに必要ではあります。自主避難だって経済的に困難になり今年度から戻り出した方もいると聞いてます。
でも、1番は温かい心ですね。私は"ともだちAHOさんぽのわプロジェクト"の皆さんに出逢ってしみじみと人との輪、繋がりが生きる力になる・大切なんだと感じる事が出来ました。
『生きる力』は私たちが子どもたちに必ず伝えなければいけない課題なのです。」


                福島県福島市 そっりーぞ園 園長先生より
                                                         
                                                        園児9名(男児6名・女児3名) 職員4名(2013.4現在)

2012/10/31

2012年10月 福島県福島市 そっりーぞ園の今。



現在、福島県の子供たちは、未だ自由に外で遊ぶことができずにいる。
そして地域によって、何に属しているかによって、
その他さまざまな理由によって、支援がたくさん届いている場所と
支援が届きにくい場所に差があるとのこと。

また、原発に近い地域では自主避難が多く二重生活の方々がまだたくさんおり、
県や市は「震災前の生活へ戻しましょう」と言っているものの
除染が進まず、小さい子を育てる親御さんは不安を隠しきれずにいる。

そのような状況の中で支援先である「そっりーぞ園」(許可外保育園)は、
安全に念を入れた保育を心がけており、
風の強い日や線量が高い日は、お部屋遊びだけ。
外に出れても1日30分。
必ずマスク着用。
部屋に戻るときは消毒液で手足を洗い、部屋は必ず消毒液でモップがけ。
これは毎日の作業でとても苦労されている。

一時保育も含め 園児12名 (男児5名・女児7名) 職員4名  
2012.10現在)

※ 福島県福島市のそっりーぞ園 園長先生に現状をお伺いしました。